京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

まつりの風景その2

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曳山(山車)は現在各町に合計13基あるが、この内4基が毎年交代でまつりに参加する。だから各町は4年毎に
 
当番が回ってくることとなる。今年の曳山は常盤山(呉服町組)、萬歳楼(瀬田組町)、孔雀山(神戸町組)、翁山
 
(伊部町組)の4基である。4年毎であるが、曳山の飾り付けや運行等は慣れたものであるものの、子ども歌舞伎
 
は五才から十二才の男の子が演ずるから、その人選や稽古等に加え、町内同士の競い合いもあることから、こ
 
の子供歌舞伎の準備が一番大変なのではあるまいか。小さい町であり、代々子供歌舞伎を伝承してきた家庭も
 
あるだろうし、特に長浜の中心部で商売を歴代続けてきた老舗などは店舗のショーウンドウーに過去の子ども歌
 
舞伎の写真を飾ってそれを誇りにしているところもあるようだ。
 
今年の出し物は常盤山が「天満宮菜種御供時平の七笑い」、萬歳楼が{男の花道」、孔雀山が「仮名手本忠臣蔵
 
七段目一力茶屋の場」そして翁山が「双蝶々曲輪日記八幡の里引き窓の場」である。いずれも歌舞伎十八番
 
新作歌舞伎から採ったもので演目時間はおよそ1回40分程度であろうか。
 
まつりは4月9日から17日まで行われるが一番のメインの日は15日で、子ども歌舞伎は当日、まず事前にくじ引
 
きで決めた順番で長浜の真ん中から少し東にある八幡神社の境内で1回目、大手門通りを駅に向かって商店街
 
の中で2回演じ最後に駅の近くの御旅所で演ずることとなるから男の子にとっては相当な体力を必要とする。だ
 
から曳山についていけば同じ出し物を4度見ることが出来るから、熱心な見物客は曳山についてまわり、今年は
 
去年に較べてどうとかこうとか仲間内で話に花を咲かせる。
 
曳山の構造は前が約四畳半の舞台で、後ろが楽屋裏となっており、そこで義太夫太夫、三味線が浄瑠璃を演
 
じられる。二階部分は亭(ちん)と呼ばれ、ここでお囃子が演奏される。いずれにしてもその曳山は本体、飾り物、
 
見送りの緞帳(曳山の後ろに垂らす)らは贅を尽くしたもので、湖国の華やかな春のまつりである。