2010-03-22 山車の組合せ(けんか)その2 10左義長まつり(近江八幡) #写真 互いに左義長の担ぎ棒を井桁のように絡ませて押し合い、へし合いして互いに回り込もうとし、また相手の左義 長に乗り上げるようにして互いの左義長を倒しあう。中には相手の左義長に乗り移る勇敢な踊り子もいる。各町 内の踊り子(担ぎ手)は趣向を凝らした派手な柄のそろいの半纏を着て、これも他の町内と競い合うのであった。 左義長の上に乗って指揮する踊り子は町内の誉れであり、若い女性たちは熱い視線を注ぎ、子供たちは憧れの 眼差しを見上げる。指揮する踊り子の笛や掛け声でもって担ぎ棒を肩にした踊り子たちは一糸乱れず、身体を 低くして、まさにラグビーでスクラムを組んで押してゆくのと同じような要領で前へ前へと突き進んで行くのであ る。その歓声とどよめきは近くの八幡堀にまで届き、まつり見物に疲れて堀端を散策する人々の耳をそばだてる のであった。