京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

北野天満宮桜満開

      

      

 

平野神社という神社が京都市北区北野天満宮西側のすぐ傍にある。京都市北部、平安京大内裏(平安宮)から北方の平野の地に鎮座する神社で平安京遷都頃まで創建が遡るとされる神社である。近年の研究によると、元々は桓武天皇生母の高野新笠の祖神(桓武天皇外戚神)として平城京に祀られた神祠であったが、それが平安京遷都に伴って大内裏近くに移し祀られたことに始まると推測されている。現在の本殿は4殿2棟からなり、いずれも「平野造」とも称される独特の形式の造りで、重要文化財に指定されている。そのほかに拝殿・中門・南門・摂社縣神社は、京都府から文化財指定・登録を受けている。境内は桜の名所として知られ、夜桜の様子は「平野の夜桜」と称されることで知られる。毎年4月10日に行われる桜花祭に今年初めて訪れた。桜花祭の起源は、花山天皇が後胤繁栄を祈るため、平野神社行幸、臨時の勅祭を行われたことが起源と言われている。毎年4月10日に行われ、午前10時より桜花祭、午前11時に花山天皇陵に参拝し、午前12時に神幸列発輿祭が斎行され、午後1時に約200名の時代行列が氏子地域を巡行する華やかな行列である。平野神社には京都駅前のバスターミナルから北野天満宮行きの市バスに乗って北野天満宮で下車、天満宮の境内を抜けて北門から出て平野神社に向かう道順となる。北野天満宮から参道を抜けて北門に向かう。梅の季節が終わり、今は青紅葉の季節であるが、桜も美しく咲き誇っている。