京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

古都の秋(八坂神社から清水寺へ)その9

      

      

      

      

音羽の滝とは、清水寺の寺名の由来となった清水の湧き出す滝。古来「金色水」「延命水」とも呼ばれ、現在では学業や恋愛成就、長寿にあやかれるパワースポットとして親しまれている。祠(ほこら)から伸びる水流は三本に分かれており、それぞれ違ったご利益を持っているのだとか。柄杓で清水をすくって飲み干すことで願いが叶うとされている。音羽の滝の上部にはお堂があり、「倶利伽羅竜王」が祀られている。これは不動明王の化身とされる龍神で、山岳仏教でよく水辺に祀られる。歴史的に見て音羽の滝山岳信仰の場であったことが伺える。音羽の滝最大の特徴は、3本に分かれた筧(かけい)である。3つそれぞれに違った意味があり、ご利益も異なるという。正面から見て右端は「延命長寿」のご利益、真ん中は「恋愛成就」、左端は「学業成就」とされている。3本の中から1本を選んで水を一口飲み、願いを1つだけかけるのがマナーなのだとか。音羽の滝を過ぎて見上げると見る者に覆いかぶさってくるような迫力で清水の舞台が迫ってくる・・・