京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

古都の秋(八坂神社から清水寺へ)その7

舞台から見おろすことができる音羽の滝は東山36峰に連なる音羽山から下りてきた地下水が3本の筧(かけい)を伝って滝壺に落ちている。京都市の北から日本海へと連なる山並みは北山山地、丹波山地と呼ばれる。北山山地の分水嶺から北側の水は日本海へと流れ、南側の水は川となり、或いは伏流水となって京都盆地へと流れ下る。この地下伏流水が東山の山並みの断層の割れ目から流れ出て、音羽山の雨水と合わさり音羽の滝となり、清らかな水が千年以上も前からとぎれることもなく流れ落ちているのである。清水寺の寺名の由来となった音羽の滝の他にも、京都には古くからの多くの名水が保たれ、今でも伏見の銘酒や茶の湯などに愛されて使われている。