京都東山の山裾の奥に狸谷という谷がある。そこに不動院がある。「狸谷山不動院」という。 狸谷山不動院(たぬきだにさんふどういん)は、京都市左京区一乗寺にある真言宗修験道大本山の仏教寺院。本尊は不動明王、開基(創立者)は木食正禅である。狸谷不動院ともいう。平安時代、桓武天皇が都の北東に位置するこの場所に鬼門封じとして、不動尊を安置したのが始まりという。江戸時代、宮本武蔵が吉岡一門との決闘を前に、滝行を修したといわれる。享保3年(1718年)、木食正禅によって創建された。
紅葉の季節はまたたくまに終わってしまった、どんよりと曇ったこの日、この冬枯れの狸谷山不動院を訪ねた。