2022-12-05 襟裳岬その1 北の大地追憶シリーズ 北海道を南北に横たわる日高孫脈の最南端で太平洋に向かって突き出した岬、襟裳岬は北海道の形を大きく表徴する自然地形の一つであり、沖合い7 kmまで岩礁が連なる。岬の周囲は高さ60 mに及ぶ断崖となっており、三段に及ぶ海岸段丘が発達している。襟裳岬は風が強いことで知られる。風速10メートル以上の風の吹く日が年間290日以上あるという。だがこの日は穏やかな風が岬を吹き抜けていた。展望台に立つと太平洋が眼下に大きく広がり、穏やかな波が遥か下の岩場に打ち寄せていた。