京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

日高昆布の天日干し風景

国道を235号線を通って一路襟裳岬に向かう。国道235号線は室蘭市から浦河郡浦河町に至る一般国道である。途中長い海岸線に沿って走る日高地方は「日高昆布」で有名であり、海岸で昆布を干す風景が視界に飛び込んでくる。昆布漁は7月から今月の彼岸ごろまでが最盛期であり、今が最後の追い込みといったところであろう。日高昆布は柔らかくて煮えやすく、味も良いので、いろいろな用途に使える万能昆布という。日高昆布漁は7月中旬から8月中旬を目処に、早い地区では7月1日から始まり、終漁は遅い地区で10月末日まで採取される。採取方法は、L字型の鉤棹(カギザオ)で採取することが多く、水深のある漁場では、これも同じく捩り棹(ネジリサオ)を使用し採取する。日高地区は道東に比べ比較的、水深の浅いところが多いため棹の長さは短めのものが殆どという。この他にも、通常の舟で採取する漁法以外に、時化などの影響で抜けた昆布を拾い集める「拾い昆布漁」も、日高地区では最も盛んに行われている地域という。昆布の水揚げ場所から車で運ばれてきた昆布は海岸に敷かれた玉石の干場で天日干しされる。天気がいいと一日で干し上がるという。昆布干しの風景は夏の風物詩である。