京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

然別湖(しかりべつこ)秋その1

      

地図で帯広から北に向けて直線を引き、富良野から東に向けて直線を引き、その両直線が交差したあたりに「然別湖(しかりべつこ)」という湖がある。大雪山国立公園の中である。標高810mに位置し、北海道の湖では最も標高の高い場所にある。古代の火山の噴火口の陥没によって生成されたカルデラ湖とも、火山の噴火により川が堰き止められて生成された火山性堰止湖とも言われている。十勝平野の北海道らしい雄大な風景を見ながら車を走らせると、車は次第に高度を稼いでゆく。十勝平野を見下ろしながら更に車を進め、森の中の道を登ってゆくと突然視界が明るくなり、前方の木立を通して湖が視界に飛び込んできた。然別湖である。秋の色濃い湖岸に囲まれて、然別湖の湖面は鏡のように穏やかに静かに広がっていた。