2019-08-18 十和田湖にてその1 初夏の奥州路をゆく #写真 深い木立を縫うように流れる奥入瀬川の前方が突然明るくなると、十和田湖が広がっていた。十和田湖は夏空 に突き抜けるように明るく、満々と湖水を湛えていた。 十和田湖は、青森県十和田市と秋田県鹿角郡小坂町にまたがる湖である。十和田湖を擁する山地は、その北 に位置する八甲田山と同じく、カルデラを有する火山群である。十和田火山の噴火で形成された二重カルデラ湖 で、現在も活火山に指定されている。最大深度326.8mは日本で3番目の深さである。東岸からは唯一の流出河 川である奥入瀬川が太平洋に向けて流れ出ている。火山火口にできたカルデラ湖であるため、人間が魚の放流 を開始する以前に生息していた魚介類はサワガニのみと考えられている。従って、現在生息している魚類の全 てが人為放流された物である。記録に残る最初の放流は、1855年のイワナとされている。 この日の宿泊場所となる湖南の「十和田レイクビューホテル」に車を置いて、近くにある十和田湖遊覧船の船着 場に徒歩で向かった。空が抜けるように青く、湖面を渡ってくる風が心地よい・・・