長浜の町を抜けて更に北に向かう。余呉湖は深い雪の中で静かに豊かな湖水を湛えていた。余呉湖は琵琶湖の北側に位置し、琵琶湖とは賤ヶ岳(標高422m)で隔てられている。東西1.2キロメートル 、南北2.3キロメートル 、周囲6.4キロメートル、面積1.97平方キロメートル、最大水深13.5メートル、平均水深7.4メートル。総貯水量1470万立方メートル。水面の標高は133メートル で、琵琶湖よりおよそ50メートル高い位置にある。琵琶湖と同じ断層湖で、形成は約100-200万年前と見られ、古い琵琶湖の一部であったものが約3万年前に分かれたとされる。余呉湖は湖面が穏やかなことから「鏡湖」とも呼ばれる。1583年4月に羽柴秀吉と柴田勝家が争った賤ヶ岳の戦いはこの余呉湖周辺が戦場となった。この時期の余呉湖はワカサギ釣りで有名であり、この日も大勢の釣り人たちが釣りを楽しんでいた。