2007年(平成19年)と2008年(平成20年)は、水揚げ高で東北地方内第1位であった。2008年の水揚げ高はおよそ280億円だったが、2011年(平成23年)3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)に伴う地盤沈下および津波によって大きな被害を受けた。沖合漁業のカツオ漁船の受け入れを水産業復興の第一歩とするべく、シーズンが始まる6月下旬までに当港の総延長1kmの水揚岸壁のうち200mに応急的なかさ上げを施行。同年6月23日に気仙沼市魚市場を再開し、同月28日に静岡県のカツオ巻き網漁船が入港して震災後初水揚げに漕ぎ着けた。ただし、津波被害を受けたバックヤード施設(冷凍・冷蔵・加工施設)の復旧は間に合わず、生鮮出荷限定の再開であった。その後、沿岸漁業・遠洋漁業などにも取り扱いを拡大。漁港・商港および水産加工地区のかさ上げも本格着工し、バックヤード施設の本格復旧も始まり、現在に至っている。
このペ-ジを投稿するにあたってYou Tubeで津波で被害を受けつつある気仙沼の映像を見たが、そのすさまじさに改めて津波の恐ろしさを感じた。港では今朝方水揚げされたのであろうか、大量のタコの分別作業が行われていた。10匹程度が入れられた袋が秤で軽量され、その重さごとに目の前に広がる数多くの箱に投げ込まれていた。眺めていてその速さと目標の箱に確実に投げ込む手練に驚嘆するばかりであった。人影もあまりない午後の港は秋の陽に静まりかえっていたが、確実に港の機能は復旧していることを感じながら港をあとにした。