京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

秋の熊野若王子神社・哲学の道

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永観堂を過ぎてしばらく行くと琵琶湖疏水分線に突き当たる。疎水に沿って続く歩道に架かる橋を渡ったところに

あるのが熊野若王子神社である。1160年(永暦1)後白河上皇紀州熊野権現を勧請して創祀した永観堂の守

護神としての神社である。京都三熊野のひとつ。明治期4社殿を修築したが、1978年(昭和53)に一社相殿に改

築された。付近の山には奇岩老木、滝などあり納涼、紅葉の名所。尚、当社の南側の裏山に同志社創立者新島

襄の墓がある。熊野御幸の起点でもある後白河上皇は34回いかれたという。

この熊野若王子神社から銀閣寺道バス停付近の白川通今出川交差点まで続く疎水に沿った歩道を「哲学の道

といい、疎水の山側は自然の森となっており、対岸側に桜並木がある。そのため春は桜、秋は紅葉が美しい区

間である。近年は廃業した喫茶店に住み着いた多くの猫が有名になりつつある区間でもある。それより北側は

両側が住宅地となり、疏水の両岸に桜並木が植えられている。歩道も東側にもある場合があるが、よく整備され

ているのは西側だけである。桜の季節や紅葉の季節には多くの観光客でにぎわう。明治の頃、文人が多く住む

ようになり「文人の道」と称されていた。その後、京都学派の哲学者・西田幾多郎田辺元らが散策したため「哲

学の小径」と云われたり、「散策の道」「思索の道」「疏水の小径」などと呼ばれた。1972年(昭和47年)、地元住民

が保存運動を進めるに際し、相談した結果「哲学の道」と決まりその名前で親しまれるようになった。日本の道10

0選にも選ばれている散歩道である。