-大原口(京都)の全長約71km。若狭街道は海を持たない京都の人々が鮮魚を得るために不可欠な道であっ
イも運ばれた。鯖の腐敗を防ぐため塩でしめて、丸一日かけて鯖街道を運んだ。早朝、小浜を出発し、昼夜歩き
続け翌朝ようやく京都に到着。着く頃には、丁度よい味加減になっていたという。
は遠ても十八里」。若狭の人々にとって、京都は身近な存在だったのである。
伝統的建造物群保存地区の名称で国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。室町時代に沼
道)の宿場町として整備した。熊川宿は近江との国境近く、小浜と今津のほぼ中間点に位置し、江戸時代を通し
し、近年の戸数はピークである江戸時代中期の約半分になった。そのため当地域は再開発されることなく古い
町並みが残り、1996年に重要伝統的建造物群保存地区として選定された。地区内には瓦葺き、真壁造または塗
籠造の伝統的建築物が多数残る。また、旧街道に沿って前川という水量豊かな水路が流れ、石橋や「かわと」と
いう水利施設などの工作物とともに歴史的景観を残している。
川宿に向かった。GWの最終日でもあり宿場町には人影は少なく、静かなたたずまいを見せていた。