脇を過ぎてゆく。荒縄で組み立てられた鉾の土台骨はギシギシと軋み、大きな車輪が大きな音を立てながら進
む。頭上を見れば屋根の上にいる屋根方が町屋の屋根に片足をかけて、道路の両側に張られた電線に触れな
いように苦心している姿にも緊迫感が漂う。一方沿道の祇園や北野の芸妓さんや舞子さんの華やかな立ち姿も
に出る月鉾にはビルの窓から大勢の人々が顔をのぞかせて見物していた。
なお前日のブログで質問のあった件は「孟宗山」という山の胴懸で平山郁夫筆の「砂漠らくだ行(日)」、「砂漠らく
だ行(月)」を織り込んだつづれ織りのタペストリ-で、平成20年、21年に新調されたものです。写真は「砂漠らく
だ行(月)」で反対側に「砂漠らくだ行(日)」が架けられています。