いよいよこの旅も最終日を迎えた。最終日は娘も休みを取ってくれて初めて助手席に座ってのドライブとなった。
今日は支笏湖を回って千歳空港に向かうのである。
洞爺湖温泉から洞爺湖の湖岸道路を東に向かい、壮瞥町に入って国道453号線(有珠道路)を走る。途中北湯
川(おさるがわ)は北湯沢地区で、川床が黄色い緑色凝灰岩の岩盤となる流れになり、「白絹の床」と名付けら
れた観光名所となっている。原生林の中を太古の大地を穿ちながら川床の白い川が流れる様は悠久の時の流
れを感じさせる。次に向かったのは長流川の支流、三階滝川の三段の層をなして落ちる三階滝である。新緑の
中でも美しい風景なのに、この眺めを燃えるような紅葉の中で見たらどんなに美しい風景であろうか。
が平成13年の6月初めに岩盤の一部が崩落し、内部に入ることは出来なくなったため、現在では入り口付近に
が、沢水等により侵食されてできた回廊状の地形で、その壁に約30種類の苔が密生しているという。観覧台か
ら見ても岩壁に密生している苔の美しさは幻想的で素晴らしいことがよくわかる。内部に入れないのが実に残念
なことである。