京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

初秋御上神社

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御上神社(みかみじんじゃ)は、滋賀県野洲市にある神社
 
琵琶湖南岸、「近江富士」の別名もある三上山(標高432m)の山麓に鎮座し、三上山を神体山として祀る神社で
 
ある。三上山は藤原秀郷(俵藤太)のムカデ退治伝説でも知られる。境内には国宝の本殿のほか、重要文化財
 
の拝殿・楼門・摂社若宮本殿・木造狛犬京都国立博物館寄託)が残っている。
 
本殿-鎌倉時代後期。桁行三間、梁間三間、一重、入母屋造、向拝一間、檜皮葺。神社・寺院・殿舎の様式を
 
混合させたような形になっており、その独特な構造から「御上造」と呼ばれることもある。裏側には扉があり、三上
 
山の遥拝所であった名残といわれる。国宝指定。
 
拝殿-桁行三間、梁間三間、一重、入母屋造、向拝一間、檜皮葺で本殿と似た構造である。かつての本殿を移
 
築・改造したものと伝えられている。重要文化財指定。
 
楼門-鎌倉時代後期。三間一戸、入母屋造、檜皮葺。重要文化財指定。
 
楼門の両側に大きな鉢植えのずいきが飾られていた。聞いてみると毎年10月の体育の日(今年は8日)に行わ
 
れるずいき祭り(秋季古例祭の通称。古くは「若宮殿相撲御神事」と呼ばれていた)の飾りという。ずいき祭りは秋
 
の収穫感謝と子孫繁栄を祈念する祭りで、鎌倉時代以前に始まったとされる。ずいきで作った神輿(ずいき神
 
輿)が5基奉納されるほか、芝原式として子供相撲が奉納される。中世の宮座の祭祀組織や神事を伝えているこ
 
とから、国の重要無形民俗文化財に指定されている。今回たまたま神社に立ち寄った日がずいき祭りの当日の
 
朝であったのだ。だが所用があって見物が出来なかったのが残念であった。来年は是非来てみたいと思ってい
 
る。