御上神社(みかみじんじゃ)は、滋賀県野洲市にある神社。
本殿-鎌倉時代後期。桁行三間、梁間三間、一重、入母屋造、向拝一間、檜皮葺。神社・寺院・殿舎の様式を
混合させたような形になっており、その独特な構造から「御上造」と呼ばれることもある。裏側には扉があり、三上
山の遥拝所であった名残といわれる。国宝指定。
拝殿-桁行三間、梁間三間、一重、入母屋造、向拝一間、檜皮葺で本殿と似た構造である。かつての本殿を移
築・改造したものと伝えられている。重要文化財指定。
楼門の両側に大きな鉢植えのずいきが飾られていた。聞いてみると毎年10月の体育の日(今年は8日)に行わ
れるずいき祭り(秋季古例祭の通称。古くは「若宮殿相撲御神事」と呼ばれていた)の飾りという。ずいき祭りは秋
の収穫感謝と子孫繁栄を祈念する祭りで、鎌倉時代以前に始まったとされる。ずいきで作った神輿(ずいき神
輿)が5基奉納されるほか、芝原式として子供相撲が奉納される。中世の宮座の祭祀組織や神事を伝えているこ
とから、国の重要無形民俗文化財に指定されている。今回たまたま神社に立ち寄った日がずいき祭りの当日の
朝であったのだ。だが所用があって見物が出来なかったのが残念であった。来年は是非来てみたいと思ってい
る。