面で踊ったことから始まったとされるが、寛永15年(1638年)からは三輪の曳山がつくられ、やがて元禄、安永年
間に現在の曳山がととのえられたという。かつての大津商人の財力を今に伝える絢爛豪華な祭りである。
曳山巡行は毎年10月の第一日曜日に行われる。16世紀ベルギー製ゴブラン織りの見送り幕などの豪華絢爛な
小さいが、かつての大津商人の心意気が感じられる祭である。
曳き方の役目はスムーズに事故なく曳山を曳くことだ。屈強な男たちに混じって女性たちも参加する。曳山は三
輪車だから方向転換するのは比較的容易だが転換するときは見る者も曳き方も緊張する。無事終えると拍手が
起こり、曳き方は得意げな表情を浮かべる。