京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

曳き方その1

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今年も湖国の秋の訪れを告げる大津祭りがやってきた。大津祭は江戸時代はじめ、鍛冶屋町塩売治兵衛が
 
面で踊ったことから始まったとされるが、寛永15(1638)からは三輪の曳山がつくられ、やがて元禄、安永
 
間に現在の曳山がととのえられたという。かつての大津商人の財力を今に伝える絢爛豪華な祭りである。
 
曳山巡行は毎年10月の第一日曜日に行われる。16世紀ベルギー製ゴブラン織りの見送り幕などの豪華絢爛な
 
懸装品に飾られた13基の曳山が大津市内を巡行する。京都で行われる祇園祭の鉾に比べて曳山、祭の規模は
 
小さいが、かつての大津商人の心意気が感じられる祭である。
 
曳き方の役目はスムーズに事故なく曳山を曳くことだ。屈強な男たちに混じって女性たちも参加する。曳山は三
 
輪車だから方向転換するのは比較的容易だが転換するときは見る者も曳き方も緊張する。無事終えると拍手が
 
起こり、曳き方は得意げな表情を浮かべる。