京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

盛夏近江八幡 村雲御所瑞龍寺門跡

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瑞龍寺(ずいりゅうじ)は、八幡山山頂にある仏教寺院。元尼寺である。宗派は日蓮宗。開基は豊臣秀吉の姉・
 
日秀(俗名・智)。村雲瑞龍寺。智(とも)は子供のない弟・秀吉に長男の秀次を養子として出していたが、1595年
 
(文禄4年)、秀次は切腹を命じられ、秀次の妻子も三条河原で処刑、夫の三好吉房も流刑となった。唯一残され
 
た智は処刑された子や孫の菩提を弔うために出家、以前から帰依していた日蓮宗による寺院を嵯峨の村雲(現
 
在の二尊院の近く)に開いた。このときに村雲の寺地と「瑞龍寺」の寺号、寺領1000石を与えたのが後陽成天皇
 
であり、このため瑞龍寺日蓮宗寺院では唯一の門跡寺院となり、別名を村雲御所と称するようになる。以後、
 
代々皇女や公家の娘を貫首として迎えた。江戸時代には嵯峨から西陣(現在の堀川今出川付近)に移転する。
 
昭和になって衰微した瑞龍寺は、11世門跡・九条日浄尼の代になると1961年昭和36年)に豊臣秀次ゆかりの
 
幡山城丸跡への移転を行うが、日浄尼はその完成を見ず遷化、その後1968年昭和43年)に入山したの
 
が、小笠原氏出身の12世門跡・日英尼である。家庭の不幸から出家に追い込まれた日英尼は、以後の生涯を
 
瑞龍寺の再興に捧げた。