2012-08-15 盛夏近江八幡 村雲御所瑞龍寺門跡 夏 #写真 瑞龍寺(ずいりゅうじ)は、八幡山山頂にある仏教寺院。元尼寺である。宗派は日蓮宗。開基は豊臣秀吉の姉・ 日秀(俗名・智)。村雲瑞龍寺。智(とも)は子供のない弟・秀吉に長男の秀次を養子として出していたが、1595年 (文禄4年)、秀次は切腹を命じられ、秀次の妻子も三条河原で処刑、夫の三好吉房も流刑となった。唯一残され た智は処刑された子や孫の菩提を弔うために出家、以前から帰依していた日蓮宗による寺院を嵯峨の村雲(現 在の二尊院の近く)に開いた。このときに村雲の寺地と「瑞龍寺」の寺号、寺領1000石を与えたのが後陽成天皇 であり、このため瑞龍寺は日蓮宗寺院では唯一の門跡寺院となり、別名を村雲御所と称するようになる。以後、 代々皇女や公家の娘を貫首として迎えた。江戸時代には嵯峨から西陣(現在の堀川今出川付近)に移転する。 昭和になって衰微した瑞龍寺は、11世門跡・九条日浄尼の代になると1961年(昭和36年)に豊臣秀次ゆかりの 八幡山城本丸跡への移転を行うが、日浄尼はその完成を見ず遷化、その後1968年(昭和43年)に入山したの が、小笠原氏出身の12世門跡・日英尼である。家庭の不幸から出家に追い込まれた日英尼は、以後の生涯を 瑞龍寺の再興に捧げた。