京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

奥石神社(安土町(近江八幡市安土町)

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安土町西老蘇にある鎌若宮神社からさらに中山道を東に向かうと「街道をゆく」でも紹介した鎌宮奥石(おいそ)
 
社がある。住所は 安土町 東老蘇。奥石神社が鎮座する老蘇の森は平安時代から人々に知られた場所であ
 
り、かつては今の数倍の森林であったといわれ、中山道の名所となっていたという。今から約2300年前 孝霊天
 
皇の御世に石辺大連(いしべのおおむらじ)という人が神の助けを得て松、杉、檜などの苗木を植え祈願したとこ
 
ろ、たちまち生い茂り大森林になったと伝えられている。 後にこの石辺大連は100数拾才迄生きながられたの
 
で人呼んで「老蘇」(老が蘇る)と云い、この森を「老蘇の森」と呼ぶようになったという。ヒノキ、スギ、マツなどの
 
古木が生い茂る神々しい森である。この森の奥深い所に「奥石神社」が鎮座する。 中仙道に面した入り石の鳥
 
居をくぐり 両側に杉の大木が林立する参道を100mほど進むと、正面に奥石神社の社殿が立ち並ぶ。 玉砂利が
 
敷き詰められたゆったりした境内に入ると、静寂そのものの別世界である。奥石神社は延喜式内社で御祭神と
 
して「天児屋根命(あめのこやねのみこと)をお祀りしている。本殿は天正9織田信長が家臣柴田家久(勝家
 
の一族)に命じて造営せしめたもので 国指定重要文化財。三間社流造で、桧皮葺の豪華の中に優美な落ち着
 
きを持った建造物である。
 
境内の北側の入り口には整然と灯篭が立ち並び、国道8号線と新幹線が視界に飛び込む。ひっきりなしに通過
 
る新幹線が清楚な老蘇の森の樹々の枝を震わす。