創建年代は不明。 毎年1年、町内に邪悪なモノを入り込ませないようにする勧請縄を張る日に、椿の葉などを
巻いて作った直径約1メートルの輪の中に天下泰平と書かれた木の札をつるして子どもたちに割らせる伝統行
事がある。1000年以上前から同神社に伝わる新春恒例の伝統行事で、毎年1月8日に行われるという。木の札を
石を投げて割る「まじゃらこ」(魔蛇羅講)というこの行事は、五穀豊穣と無病息災を願って行われる。
参道の上の勧請縄に吊るされた輪の中に、今年の1月8日に行われた「まじゃらこ」のお札の片割れが残ってい
た。吊るされた木の札の高さからみてそう簡単には割れそうにもなく、割れたら拍手喝采が新年の境内に響くの
であろう。それに中山道の街道に面しているから、かつては武佐宿を早立ちした旅人の旅の安全を願う参拝で大
いに賑わったかもしれない。