京都の観光地としてあまりにも有名なのが、ここ二条城である。幕末の一時期江戸の徳川幕府の体制がそっく
り京都に移されたとき、この二条城が幕府の臨時政庁となり、将軍が京都に滞在した。徳川十四代将軍徳川家
軍後見役として京都に詰めていた時、徳川家茂の急な逝去により、朝廷から宣下を受けて将軍になったから、
を放映しているから、今の時期秋の観光シーズンでもあり、二条城を訪れる観光客が特に多いようだ。
わたしは京都生まれで、高校は二条城の近くの高校だったから、二条城は青春時代の懐かしい場所である。昼
食時間に学校を抜け出して二条城の石垣の上で弁当を食べ、そのまま午後の授業をエスケイプ(と当時授業を
すっぽかすことをこういった)した思い出も幾度となくある。部活でこの二条城の周囲を走ったこともよき思い出で
ある。
そんな場所だから改めて見学にいくというようなこともなかったが、10月の中旬ふと思い立って出かけてみた。
午後3時を回った時間だったから観光客も少なくゆっくりと城内をまわることができた。ただ写真を撮るのが目的
なのに、国宝である二の丸御殿の中は撮影禁止であり、画竜点晴を欠く二条城紹介のブログとなってしまったこ
とは残念でならないがこればかりはいたし方ない。
この日外堀や石垣、東南隅櫓はおだやかな午後の秋の日に美しく映えていた。