京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

外堀と石垣

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京都の観光地としてあまりにも有名なのが、ここ二条城である。幕末の一時期江戸の徳川幕府の体制がそっく
 
り京都に移されたとき、この二条城が幕府の臨時政庁となり、将軍が京都に滞在した。徳川十四代将軍徳川家
 
茂がそうであり、幕府最後の将軍となった十五代将軍徳川慶喜がそうであった。特に徳川慶喜徳川家茂の将
 
軍後見役として京都に詰めていた時、徳川家茂の急な逝去により、朝廷から宣下を受けて将軍になったから、
 
江戸城で将軍にならなかった唯一の将軍となった。徳川慶喜が将軍として江戸の町民に始めてお披露目?した
 
のが鳥羽伏見の戦い薩長に負けて大阪城から江戸に逃げ帰ったときであった。
 
徳川幕府が朝廷に大政奉還をしたのもこの二条城である。いまNHKの大河ドラマ龍馬伝」で大政奉還のころ
 
を放映しているから、今の時期秋の観光シーズンでもあり、二条城を訪れる観光客が特に多いようだ。
 
わたしは京都生まれで、高校は二条城の近くの高校だったから、二条城は青春時代の懐かしい場所である。昼
 
食時間に学校を抜け出して二条城の石垣の上で弁当を食べ、そのまま午後の授業をエスケイプ(と当時授業を
 
すっぽかすことをこういった)した思い出も幾度となくある。部活でこの二条城の周囲を走ったこともよき思い出で
 
ある。
 
そんな場所だから改めて見学にいくというようなこともなかったが、10月の中旬ふと思い立って出かけてみた。
 
午後3時を回った時間だったから観光客も少なくゆっくりと城内をまわることができた。ただ写真を撮るのが目的
 
なのに、国宝である二の丸御殿の中は撮影禁止であり、画竜点晴を欠く二条城紹介のブログとなってしまったこ
 
とは残念でならないがこればかりはいたし方ない。
 
二条城は1603年(慶長8年)徳川初代将軍徳川家康京都御所の守護と将軍上洛の際の宿泊所として造営し、
 
三代将軍家光が伏見城の遺構を移すなどして、1626年(寛永3年)に完成したもので、家康が建てた慶長年間
 
と家光が造らせた絵画、彫刻などいわゆる桃山文化の全貌を見ることが出来る。1867年(慶応3年)大政奉還
 
より二条城は朝廷のものとなり、1884年明治17年離宮となった。その後1939年(昭和14年)に京都市に下賜さ
 
れ、1994年(平成6年)にユネスコ世界遺産に登録された。
 
この日外堀や石垣、東南隅櫓はおだやかな午後の秋の日に美しく映えていた。