京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

山科随心院その4

      

      

隋心院は、平安時代前期の女流歌人で世界三大美人に数えられた小野小町が晩年を過ごした場所である。和歌の名手として知られ、六歌仙三十六歌仙の一人であり、秋田県で生まれ宮中で宮仕えを終えたのちにこの地で晩年を過ごしたという。庫裡を出たところに百人一首に選ばれている「花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせし間に」の歌碑がある。また境内には小野小町が使ったという「小町化粧井戸(おのけわいのいど」と呼ばれる立派な石組みの井戸が残されている。