京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

曳山巡行その2

       

      

次に姿を見せた曳山は西王母山 (せいおうぼざん)といい、むかし、崑崙山(こんろんさん)住む、西王母が天女とともに舞い下って、君に桃の実を捧げ長寿を賀した。この桃は三千年に一度、花が咲き、一個しか実らない貴いものだったという。その後、これに桃太郎の説話を加味したものといわれている。 からくりは桃が二つに割れ、桃の実が二つに割れて、その中から桃童子が生まれる。次に続くのが源氏山 (げんじやま)、紫式部石山寺において「源氏物語」を書いた伝承にちなんだもの。そのため、紫式部十二単や、曳山全体が、平安の昔を偲ばせる造りとなっている。からくりは石山をかたどった岩の中から、潮汲み馬、御所車、かさ持ち、木履持ちなどが現れては消えていく。