京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

早朝の小樽港その1

翌早朝小樽港の岸壁付近を散歩する。小樽市は北海道では古い歴史を有しており、慶長年間には松前藩の商場が置かれていたとしている。明治になり蝦夷地を北海道と改めて本府を札幌に定めると、海の玄関口である小樽にヒトやモノが集まるようになった。1880年明治13年)には北海道内初となる鉄道が手宮 - 札幌間に開通し、小樽港は道内各地への開拓民の上陸や物資陸揚げの港となり、昭和初期にかけて金融機関や船舶会社、商社などが進出して北海道経済の中心都市として発展した。戦後、ニシン漁の不漁や樺太の喪失、石炭需要の減少、道内他都市の港湾施設整備などによって卸商が衰退し札幌市が北海道の中心都市として発展すると小樽市は衰退の一途を辿るようになったが小樽運河の存続を巡る「運河論争」を機に、明治後期から昭和初期にかけての歴史的建造物が観光資源として見直され、観光都市として脚光を浴びるようになり現在に至っている。