唐崎の老松 下の写真は2014.6.25に撮影した剪定前の松
唐崎神社は滋賀県大津市にある神社で日吉大社の摂社の一つで、滋賀県指定名勝に指定されている。境内から琵琶湖を背景に唐崎の松を描いた歌川広重の「唐崎の夜雨」で知られており、近江八景に選ばれている。現在の松は三代目で樹齢150~200年といわれ、琵琶湖に突き出た地にその威容を誇っている。広重の描いた浮世絵の近江八景に描かれていた二代目は東西72m・南北81m、幹太9m、高さ10mの巨木であったと伝えられている。三代目の松は、その後長年の腐朽の影響から樹勢が弱まり、2017年に大幅な剪定を受けている。現在は健常部分の保全育成を目指し養生中であるとともに、後継となる四代目の育成が進められている。