渡月橋を渡り大堰川の北岸をしばらく川上に進むと見えてきた「福田美術館」。美術館だは現在、開館記念福美コレクションが開催されていて、横山大観や竹久夢二、上村松園、円山応挙、伊藤若冲、葛飾北斎 等々美術本等でお馴染みの作品やマリー・ローランサンやシャガール、クロード・モネなどの有名な絵画が展示され、圧倒的な迫力で鑑賞者に迫ってくる。この美術館で注目されるのは一部の作品をのぞいて展示作品がカメラで写真を撮っていいということであった。鑑賞途中で他の鑑賞者の写す姿を見て知ったのであったが、展示作品の撮影OKはこれからの美術鑑賞では当たり前になってゆくのではないだろうか。ただ美術館の中での撮影に慣れていないわたしにとっては途中から知ったこともあり、何となく気おくれしてしまって結局一枚撮ることができなかった。展示作品の鑑賞に満足して、美術館の前を天龍寺方面に向かい、境内にある天龍寺塔頭の一つである「慈済院」を訪れて祀られた弁財天に手を合わせ、弁天堂の天井の天龍図を眺めて、思いがけないお年玉をもらったような満足感に浸って天龍寺を後にした。