京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

松島湾の風景その2

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松島湾を臨む広場に出ると左の方に海岸と橋でつながれた小島が目に入った。五大堂の建つ小島である。

五大堂は景勝地松島にある仏堂であり、同町にある臨済宗妙心寺派の寺院・瑞巌寺の境外仏堂である。 伝承

によれば大同2年(807年)、坂上田村麻呂が奥州遠征の際に、毘沙門堂を建立したのが始まりとされる。

その後、円仁(慈覚大師)が延福寺(瑞巌寺の前身)を創建した際に仏堂を建立し、大聖不動明王を中央に東方

降三世明王、西方大威徳明王南方軍荼利明王、北方金剛夜叉明王五大明王像を安置したことにより、五大

堂と呼ばれるようになった。現在の堂は、慶長9年(1604年)、伊達政宗瑞巌寺の再興に先立って再建した。東

北地方最古の桃山建築と言われており、現在、国の重要文化財に指定されている。

小島に架けられた朱色の橋は「すかし橋」といい、橋げたの隙間から海が見え、五大堂へ行く際に足元を見て気

を引き締めるために造られたと言われている。

雨に濡れる橋を慎重に渡り、五大堂に手を合わせてから目を周囲に巡らせると、雨に煙る松島湾の景勝が眼前

に広がっていた。いつしか雨も小降りになり視界もやや良くなったようで湾に浮かぶ島々の輪郭も次第に鮮明に

なってきた。