2019-07-29 円通院から瑞巌寺へその2 初夏の奥州路をゆく #写真 境内の庭には約350年前に造られた心字の池を中心とし石庭がある。江戸時代の日本を代表する作庭家、小堀 遠州の作といわれている。特に石橋が架けられた庭は「石庭雲外天地の庭」と呼ばれる。「天の庭」は松島湾に 実在する七福神の嶋を仏の庭として表し、「地の庭」はいのちを意味した「三宝の庭」という。松島湾は白砂で周 囲の山々はコケで表し、「天」と「地」には天水橋がかかり「天の庭」と「地の庭」を結ぶ掛け橋である。本堂の前に 広がる心字の池で構成された庭は伊達藩江戸屋敷にあった小堀遠州作の庭を移設したといわれている。 本堂は大悲亭(松島町指定文化財)といい、光宗君の江戸納涼の亭で、愛息の早逝を悼んだ忠宗公が解体移 築したもので、寄棟造萱葺の瀟洒な姿は、禅寺らしい落ち着いたたたずまいを見せている。