京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

円通院から瑞巌寺へその1

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今月中旬嫁いだ娘が住む仙台に旅した。昨年の秋に続いての奥州への旅である。前回(本ブログ-秋の奥州

路をゆく)は妻と二人で出かけたが、今回は妻の勧めもあり、一人旅となった。

初日は娘宅で旅装を解いて、翌日一人で電車に乗って、松島に出掛け、円通院、瑞巌寺を回ったあと、松島湾

の遊覧船に乗り、塩竈港で下船して塩竈神社を訪ねた。三日目は娘と東北新幹線で八代まで行き、レンタカー

奥入瀬渓流から十和田湖までドライブし、十和田湖湖畔のホテルに一泊、翌日は八甲田山から三内丸山遺跡

を回って竜飛岬を訪ね、新青森駅から仙台に戻るという一泊二日の娘との旅であった。その翌日は娘の運転で

山形市の山寺(立石寺)まで日帰りのドライブを楽しみ、その翌日帰省するという旅程であった。天候の不順な毎

日が続く7月であり、松島に出掛けた日も一日中雨模様であったが、その翌日からは快晴の日が続き、素晴らし

い初夏の奥州路への旅となった。

仙台から仙石線で、車窓に流れる雨粒を気にしながら松島海岸駅まで40分。雨に煙る駅前に降り立ち、まず瑞

巌寺にゆく途中にある「円通院」を訪れた。円通院は、臨済宗妙心寺派の寺院である。周囲には瑞巌寺や五大

堂などがあり、三陸三十三観音霊場の第1番札所となっている。

伊達政宗の嫡孫光宗の霊廟として、正保4年(1647)瑞巌寺第100世洞水和尚により三慧殿(さんけいでん)が建立

され開山された。三慧殿は別名御霊屋(おたまや)とも呼ばれている。建物は宝形造、本瓦葺で、四周に高欄付

の縁を巡らす。東北地方では数少ない 格式ある方三間霊屋の遺構であり、霊屋建築としては宮城県下最古とさ

れ、3世紀半もの間秘蔵とされた国の重要文化財であり、内部にある宮殿型厨子には馬に乗る衣冠束帯の伊達

光宗の像が安置されていた。三慧殿にいたる参道の両側を埋める青葉は降り続く雨に艶やかに濡れて、一層美

しさを増していた。