京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

蔵王へ その3

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雄大大自然のパノラマを左右に見ながらさらに車を走らせると、遠刈田温泉に向かう道路へと右折する。「蔵

王ハイライン」という有料道路である。この道路は遠刈田温泉から刈田岳に向かう道路であり、次第に荒々しい

山肌が目に飛び込んできた。蔵王連峰全体が火山群なのである。刈田岳山頂の駐車場で車を降りると神社が

が見える。刈田峯神社である。左に視線を移すと火口湖である「蔵王御釜」が横たわっていた。蔵王御釜蔵王

刈田岳・熊野岳・五色岳の3峰に抱かれた円型の火口湖であり、釜状なので「御釜」という名前がついた。湖面

はエメラルドグリーンの水をたたえ、荒々しい火口壁と対比して神秘的な雰囲気が漂い、冬の樹氷と共に蔵王

象徴となっている。今まで26回の噴火を繰返し、最近では明治28年2月15日に噴火した。昭和14年に測深した当

時は深さが63mあったが、五色岳断崖の崩壊により年々埋まり、昭和43年の測深時には最大深度27.6m、平均

深度17.8m、周囲1,080m、東西径325m、南北径325 mであった。湖水は強酸性のため生物は生息できない。水

温は表面から10数mの深度で摂氏2度まで下がり、それより深度を増すと温度が高くなる特殊双温水層で、世界

でも例がない湖という。太陽光線の当たり方で様々に色を変えるため、「五色湖」とも呼ばれています。南西から

流れ出て濁川となり、賽の磧の北側を迂回して太平洋側へ流れ出ている。