京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

岐阜の町をゆくその9

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何十年振りかで岐阜の町を訪れたのは、金華山に登ることと正法寺の大仏を見ることと、そして岐阜の町を散策

することであった。法正寺から金華山山頂の岐阜城を仰ぎ見ながら岐阜公園の前を過ぎて川原町に向かう。川

原町は長良橋のたもとにある鵜飼観覧船事務所から南へ延びる通りで、湊町、玉井町、元浜町地域を横断し材

木町へと続く。この地域は江戸時代より長良川の重要な港町として奥美濃からの木材や美濃和紙の陸揚げが

多く、それを扱う問屋町として栄えた。奇跡的に戦中の岐阜空襲を逃れることができたこの地域には、現在も格

子戸のある家屋や狭い間口に長い奥行きという昔ながらの日本家屋が軒を連ねている。岐阜市の「長良川プロ

ムナード計画」による整備が行われるまでは空家や倉庫として使われる建物が多く注目を浴びることは少なかっ

たが、近年は整備が進み町並みが整い鵜飼観光などで訪れた人々で賑わっている。通りは格子戸や荒格子、

黒塀のある家屋が目を引く古い町並み。歴史や伝統のある老舗、明治時代の眠っていた町屋を改装したカフェ

など古今の文化が混在する。