京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

岐阜の町をゆくその7


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岐阜公園の近くにある黄檗宗金鳳山正法寺にある仏像(釈迦如来像)、岐阜大仏という。

釈迦如来の坐像で、日本三大大仏(奈良東大寺大仏鎌倉高徳院大仏)を称する。像高13.63m、顔の長さ3.63m、

目の長さ0.66m、耳の長さ2.12m、口幅0.70m、鼻の高さ0.36m。周囲1.8mのイチョウを真柱として、木材で骨格を

組み、竹材を編んで仏像の形を形成する。この竹材の上に粘土をぬり、一切経阿弥陀経法華経、観音経等

の経典が書かれた美濃和紙を張り付けて漆を塗り、金箔を張っている。経典は当時の住職が読み一枚一枚貼

られている。このことから、別名を「籠大仏(かごだいぶつ)」という。江戸時代の寛政の頃、金鳳山正法寺の第11

代惟中和尚は、相次ぐ大地震や大飢饉に心を痛め、これらの災害で亡くなった人々の菩提のために、大釈迦

来像の建立をはかる。1791年(寛政3年)頃から、大仏に使用する経本を集めだすが、思うように集められず、各

地を托鉢してひたすら集める。1800年には堂が完成。その時には大仏の頭部のみが完成していた。1815年(文

化12年)、惟中は志の半ばで亡くなる。暫く中断したが、第12代肯宗和尚はその後を継ぎ、引き継いで13年後の

1832年天保3年)、遂に大釈迦如来像は完成する。つまり建立に38年かかったことになる。