2015-02-21 雪の湖北をゆくその3(舎那院) 冬 #写真 舎那院ー長浜八幡宮の隣にある真言宗豊山派の寺。明治維新の神仏分離までは、八幡宮の別当(神宮寺)と されていた。平安時代前期、空海によって開山され、平安中期には源義家が東夷征伐の前に、ここで戦勝祈願 を行ったといわれる。その後、戦火のために焼失したが、安土桃山時代に豊臣秀吉が再建。本尊の愛染明王坐 像は、躍動感あふれた彩色像で、観音堂の阿弥陀如来坐像とともに、国の重要文化財に指定されている。もと 陰暦3月に行われていた法華会の本尊だった絹本著色三月経曼茶羅図も国指定の重要文化財。ほかに、平安 時代の素文馨、兆殿筆と伝わる絹本著色十六羅漢像などの寺宝を所有している。約3300平方メートルの境内 には本堂、観音堂、太子堂、地蔵堂、護摩堂などの多くの堂宇が建ち並び、7月下旬から9月にかけては境内一 面に芙蓉の花が咲き揃い、大勢の観光客が押し寄せるが、今の時期は雪に埋もれた静かな伽藍である。