京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

薬師寺東塔その2

イメージ 1
 
イメージ 2
 
イメージ 3
 
イメージ 4
 
イメージ 5
 
イメージ 6
 
イメージ 9
 
イメージ 7
 
イメージ 8
                                                                                      東塔特別公開のパンフレットから
 
国宝。現在寺に残る建築のうち、奈良時代天平年間)にさかのぼる唯一のもの。総高34.1メートル(相輪含む)。
 
日本に現存する江戸時代以前に作られた仏塔としては、東寺五重塔興福寺五重塔醍醐寺五重塔に次ぎ、4
 
番目の高さを誇る。
 
屋根の出が6か所にあり、一見六重の塔に見えるが、下から1・3・5番目の屋根は裳階(もこし)であり、構造的に
 
は三重の塔である。仏塔建築としては他に類例のない意匠を示す。塔の先端部の相輪にある青銅製の水煙(す
 
いえん)には飛天像が透かし彫りされており、奈良時代の高い工芸技術を現代に伝えている。こうした特徴的な
 
姿から、この塔を評してしばしば「凍れる音楽」という評語が使われる。相輪の中心部の柱の最下部には「東塔
 
檫銘」(さつめい、「さつ」の漢字は木扁に「察」)と称される銘文が刻まれており、薬師寺の創建と本尊造立の趣
 
旨が漢文で記されている。塔の建築年代については飛鳥の本薬師寺から移築されたとする説と、平城京で新た
 
に建てられたとする説とがあったが、『扶桑略記』の記述のとおり、天平2年(730年)に平城京にて新築されたと
 
する説が有力である。当初、東塔・西塔の初層内部には釈迦八相(釈迦の生涯の8つの主要な出来事)を表した
 
塑像群が安置されていたが、現在は塑像の断片や木心が別途保管されるのみである。