おかめ物語
った。そのことを知った妻のおかめ(阿亀)が枡組を使うようにアドバイスし高次は無事に本堂建築の大任を果た
すことができた。しかし、おかめは女のアドバイスで棟梁が仕事を完成させたことを知られてはいけないと本堂の
上棟式を待たずに自害してしまう。高次は上棟の日、妻おかめの冥福とお堂の無事を祈っておかめの面を御幣
につけて飾ったという。
印塔(おかめ塚 写真2枚目)を建てた。この言い伝えから、大工の信仰を集め今日でも上棟式にはお多福の面
を着けた御幣が飾られるようになったという。
大根炊き
毎年12月7日、8日 成道会法要で、大根を炊いて信者などに振る舞われる。厄除けに良いと伝えられている。鎌
倉時代の僧(慈禅)がはじめた大根の切り口に梵字を書いて息災祈願を行ったことが起源という。