京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

節分千本釈迦堂

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上七軒の通りを東にしばらくゆくと、今出川通りと北に伸びている七本松通との交差点に出る。その七本松通
 
を左折してしばらく歩くと千本釈迦堂の甍が右手に見えてくる。正式名称を大報恩寺という千本釈迦堂は、おか
 
め物語や12月の大根炊きで有名である。
 
創建は鎌倉時代の安貞元年(1227年)で義空によって創建された。本堂(釈迦堂)は応仁文明の乱などの度重
 
なる災害にも焼けることなく残り、京都市内では最古の仏堂建築物で国宝となっている。
 
おかめ物語
 
鎌倉時代大報恩寺の本堂(釈迦堂)を作った大工の棟梁(高次)は、大事な柱の寸法を間違い短く切ってしま
 
った。そのことを知った妻のおかめ(阿亀)が枡組を使うようにアドバイスし高次は無事に本堂建築の大任を果た
 
すことができた。しかし、おかめは女のアドバイスで棟梁が仕事を完成させたことを知られてはいけないと本堂の
 
上棟式を待たずに自害してしまう。高次は上棟の日、妻おかめの冥福とお堂の無事を祈っておかめの面を御幣
 
につけて飾ったという。
 
この話を伝え聞いた人々が、貞淑で才知に長けたおかめ(阿亀)の菩提を弔うために、大報恩寺の境内に宝篋
 
印塔(おかめ塚 写真2枚目)を建てた。この言い伝えから、大工の信仰を集め今日でも上棟式にはお多福の面
 
を着けた御幣が飾られるようになったという。
 
大根炊き
 
毎年12月7日、8日 成道会法要で、大根を炊いて信者などに振る舞われる。厄除けに良いと伝えられている。鎌
 
倉時代の僧(慈禅)がはじめた大根の切り口に梵字を書いて息災祈願を行ったことが起源という。