京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

針江生水の郷

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

昨年10月NHKで放映された「映像詩 里山」。

田んぼ、小川、雑木林・・・。人と自然が共にくらしてきた「里山」「里地」は、身近で、なつかしい、

そしてかけがえのない日本の自然。テーマは「水」。水と密接な関わりをもつ人と生きもの世界を、斬新

かつ美しい映像で描かれ多くの視聴者に感動を与え、テレビドキュメンタリ-としてイタリア賞を獲得し

た。

舞台は滋賀県北部。琵琶湖に近い集落では、家の中に湧き水を取り入れた、「カバタ」と呼ばれる独特の

しくみが今も残り、人々は、湧き水を日々の生活に利用している。人が使った水の流れは、魚やトンボ、

カエル、水鳥など、多くの生きものを育みながら、湖へと下る。

湖畔には豊かなヨシ原が広がり、コイやフナなど、多くの魚たちが産卵のために集まってくる。その魚を

狙って、昔ながらの木の舟を使った伝統漁が営まれている。

見どころは、2年近くをかけて撮影に成功した凝った映像の数々。ヨシノボリと漁師との出会いや、花火

を見るカエル、大迫力のコイの産卵など。心のふるさとの風景を描いた珠玉の映像詩。

この作品が撮影された滋賀県高島市新旭町の針江生水の郷(しょうずのさと)はその後多くの観光客が押し

寄せるようになったため、今年2月地元のボランティアが中心となって里山水辺ツアーを立ち上げた。

ツアーに参加して、水を大切にして水とともに生きる地元民の話を聞き、その姿を見て、水の大切さと自

然環境の保全について改めて知らされた有意義な半日であった。