函谷鉾の次に四条通から室町通を少し南に進むと見えてくるのが鶏鉾である。鉾の車輪の摩耗状態で鉾の重さが想像できる。ところがその車輪(写真の車輪かどうかはわからない)の直径およそ1メートル80センチの4本ある車輪のうち左側後方の車輪の一部が剥がれ落ちたという。剥がれ落ちたのは、木製の車輪外側部分のおよそ70センチで、巡行途中に突然割れて落ちた。この影響で巡行に遅れが生じたが、鶏鉾の後を巡行していた山や鉾は、鶏鉾を追い越すように先に進み、鶏鉾はその場から巡行を中止して町内に戻り、巡行そのものは無事終えたという。