維新勤王隊が威風堂々の隊列を組んで、笛太鼓の音に合わせて大路を進んできた。維新勤王隊はかつての北桑田郡京北町(現在京都市右京区京北)から、朝廷の力になろうと官軍としていち早く駆け付けた山国隊をいう。笛と太鼓を持った楽隊を要するこの部隊は現代でいう軍楽隊であり、戊辰戦争の際京都から江戸に攻め上る官軍(新政府軍)が歌った「宮さん宮さん」は品川弥次郎作詞、大村益次郎作曲といわれる。
1.宮さん宮さん お馬の前に
ヒラヒラするのは 何じゃいな
トコトンヤレ トンヤレナ
あれは朝敵 征伐せよとの
錦の御旗(みはた)じや 知らないか
トコトンヤレ トンヤレナ
2.一天万乗(いってんばんじょう)の 一天万乗の
帝王(みかど)に手向かい する奴を
トコトンヤレ トンヤレナ
ねらい外さず ねらい外さず
どんどん撃ち出す 薩長土(さっちょうど)
トコトンヤレ トンヤレナ