里山シリーズ
五月のそよ風はさやさやと麦畑の穂を揺らしながら吹き渡ってゆく・・・
麦茶となる六条大麦の穂もすっかりと色づいてきた。入梅ももうすぐだ。
湖南の里山の水田も田植えが終わり、苗が五月の風に心地よさそうになびいていた。
春麦の生長は早い。見ている間に穂が伸びて、五月の風にあおられて波打っている。春麦の収穫は6月あたり。 これから麦は更に生長するとともに、黄色く色づき始める。
収穫を終えた田畑はよく手入れされ、新しい年の豊かな実りを待つ・・・
晩秋の里山。師走なのにこの日は暖かく、畑の野菜の色が鮮やかに晩秋の陽に映えていた・・・
♪静かな、静かな里の秋・・・
茶畑のある初秋里山の風景。滋賀県甲賀市信楽町畑、有名なしだれ桜が刈り取りの終えた田に影を落と していた。
麦秋(ばくしゅう)とは、麦の穂が実り、収穫期を迎えた初夏の頃の季節のこと。麦が熟し、麦にとっての収穫の 「秋」であることから、名づけられた季節。「麦秋」には、麦が収穫期を迎えて黄金色に稔るという意味があ る一方で、初夏の訪れを指した季語とし…
田んぼのすぐ脇の道路を走る車の音と軽快な田植え機のエンジン音が耳に心地よく響いてくる・・・
田植えを終え、梅雨を待つ里山の静寂・・・
自然と人間の居住区の境を山里というがこの「山里」は地勢学的な名称であり、そこに住む人々が自然といかに 関わりながら、自然とともに生きていく場所を民俗学的に「里山」というと、わたしは思っている。 田植えの時期の里山は命の息吹きを感じる・・・
滋賀県高島の町から比良山の北麓、畑の棚田に続く国道をひた走りに走ると、山間への入口あたりに広がる水 田地帯に至る。穏やかな春の日に照らされた水田は田植えを待っていた。
天変地異の災害が訪れても、間違いなく春はやってくる。だが最近やってくる春は何か昔の春と違って変わって きているように思えてならない。今年も4月中旬にもなるのにこの寒さはどうであろうか。まだ暖房器具を物置に しまうことが出来ない・・・この棚田…
静かな里山の秋・・・
地元の人にそばの花のことを聞いても分からないという。京都新聞に紹介されていたというと、ようやく三人目の 農作業中のお年寄りが場所を教えてくれた。だが小さなそば畑という。その場所に着いたら確かに小さな畑だっ た。だがそばの花はけなげにも懸命に…
京都新聞に京都嵯峨越畑でそばの花が満開との記事と写真が掲載されていたので出かけてみた。 嵯峨越畑は京都市右京区、愛宕山の西北の山裾の棚田が広がる田園地帯で西隣りは亀岡市である。京都市 北部の山塊地域にこんな山深いところがあることに驚かされる…
比叡山の山裾に抱かれて、静かなたたずまいを見せる仰木の里の棚田に今年も秋がやってきた・・・
静かな農村の風景・・・
大津の仰木の棚田に来初めてもう4,5年になるだろうか。稲刈りの風景もお馴染みだがこの時期、つい仰木の里 に向かってしまう。だが今年は訪れたのが少し遅かったため、かろうじて最後に近い稲刈りに間に合った。盛夏 の雰囲気の残る青空のもと、干された稲…
三年前に初めてこの棚田を訪れて、その後何度となく訪れていると思って調べてみたら三度しか来ていない。 比良山の麓、高島市の山奥という地理的な条件があって足繁く来ていなかったのだろう。昨年の12月に来たとき などは初雪と凍結で、途中の雪の少ないと…
比良山の北方の山裾に広がる滋賀県高島市の畑には「日本の棚田百選」に選ばれた「畑(はた)の棚 田」がある。四季折々の美しい景観が評価されて、滋賀県内で唯一「日本の棚田百選」である。 その棚田にも夏が訪れていた。
仰木の里には四季おりおりに訪れるが、季節によって迎えてくれる里山の表情は違っても、福々とした豊穣の里 山の大地の暖かさには変わりはない。まだ入梅前だというのに、仰木の天地には夏が満ちあふれていた・・・
仰木の里に今年も夏がやってきた。田植えの終えた棚田の風景
田植えを終えて・・・いつに変わらぬ五月の里山風景
最近あまり見られなくなった稲穂の天日干しの風景。見る者に郷愁を覚えさせるのは秋という季節のせい だろうか・・・
この日、もち米の稲刈りが行われていた。もち米は普通米より少し遅れて稲刈りをするという。写真を写 していたら稲刈りにいそしむ、人の良さそうな中年の女性が顔いっぱいに笑顔を浮かべて缶コーヒーを わたしにくれた。
仰木の里にまた今年も秋がやってきた・・・
田が実り、心が実る稲刈り風景・・・
豊穣の地、滋賀湖南に秋がやってきた・・・