西塔は華やかな塔だけに遠目にも華やかで美しい。とくに陽が生駒の山並みに傾く頃、法輪が鮮やかに輝きを 放ち出す。直ぐ脇を近鉄電車が走る。いまなら絶対に許されないことだが電車と西塔の組合わせもまた一興で ある。 宮大工の西岡常一は著書の中でこん…
西塔は昭和56年(1981)に復興された。東塔と比較すると、まずその鮮やかな色に目を奪われるが、またそれは 奈良を表わす色使いでもあると言える。塔の連子窓[れんじまど]に使われている色を「青[あお]」色、扉や柱に 使われている色を「丹[に]」色と…
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