子温泉のはじまりは1000年以上前。承和2年(835)の火山噴火によって突然お湯が噴出するようになり、その報
を受け、朝廷の命により建てられたのが鳴子温泉神社という。鳥居の横にある碑は「啼子之碑」といい、源平合
正室の北の方が亀若丸を出羽の国で出産した。しかし、なかなか産声をあげないのでこの鳴子の温泉に浸から
せたところ、ようやく鳴き声を発したのだとか。そこからこの土地を「啼子(なきこ)」と呼ぶようになり、現在の「鳴
子」の由来になったという説がある。こんなところにも義経伝説があるのだと感心しながら境内に入ってゆくと本
社では「こけし奉納式」がとり行われているという。