京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

宝厳院から渡月橋へその2

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大堰川に出る。見慣れた風景だが、対岸の山の艶やかな色づきを眺め、保津川下りの船の櫓の音を聞いてい

るとこころが落ち着き、気が和らぐ。唐突的に話が飛ぶが、NHKの大河ドラマ西郷どん」でも最近放映されたが

明治政府の初期の頃、外遊から帰朝した大久保利通が外遊中に留守政府が征韓論を始め多くの政策を進めた

ことに不満を抱き、しばらく静養という名目で京都に遊んだことがある。この大堰川に架かる渡月橋に立った時、

蛤御門の変から鳥羽伏見の戦いの舞台となったこの嵐山が荒れ果てた状態になっていることに気付き、慄然と

する。かつての徳川幕府は治水や護岸工事等にも予算をかけて環境保全にも努めていたが、徳川幕府を倒し

新しい国造りを始めた明治政府はそういった政策にほとんど関心を持ってこなかったことに気付き、案外と徳川

幕府もいいことをしてきたんだとの思いを馳せたという。