2017-08-30 嵐山灯籠流しその7 夏 #写真 灯籠流しの美しさに見とれていると周囲からどよめきの声があがった。見るとちょうど午後8時、東の方向に小さ な光の点が浮かび上り、その点はたちまち「大」の字になってゆく。五山送り火である。今年大文字の送り火は見 ることが出来ないと諦めていたのに、渡月橋の真ん中でいたことが幸いして、灯籠流しと大文字焼きを同時に見 るという幸運に恵まれ、亡き両親や実姉、そして自分と関わりのあった人々を想い、手を合わせた。 しばらくすると再びどよめきが起こり、左の方に目をやると「鳥居形」の送り火もシルエットとなった樹木の向こう で赤々と輝きだしていた。