河川敷には次第に見物客が増加。嵐山の山々が薄墨がかかったように薄暗くなってくると会場では灯籠が組み
立てられ順次特設の台上に運ばれてくる。
て準備を進めている様子を眺めることができる。その様子をズームレンズで覗くと大勢の人々が忙しそうに動き
結びつけて立てておき、やがて時間がくると、太鼓を合図にあらかじめ燃やしてある親火の所ヘ松明をもって走
り松明に火を移して各火床の青竹に突き差していたが、現在では、鉄製受皿火床に松明をつきさして点火すると
点火準備が行われる。当山の松明は、松の根の部分(じん)を束にしたものを縦に組んで立てる。