京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

嵐山灯籠流しその3

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渡月橋桂川の川岸にはすでに見物客が場所どりをしてくつろいだ表情で時間を潰している。わたにとって初め

ての見物であり、どの場所からの眺めがいいのかわからず人波に押されて渡月橋の中程までくると、川を渡って

くる風の心地よさに誘われて欄干に持たれて待つことにした。橋の上の人々のざわめきをよそに桂川の流れは

穏やかで、流れの瀬音が夏の夕暮れの涼しさを感じさせる。橋の上から右手川岸の中ノ島公園に目を向ける

と、灯籠流しの会場が準備されていた。灯籠はもっと下流まで流すのかと想像していたのだが、思いの外流す距

離は短いものである。確かにお盆の仏事として灯籠を流すといっても川に異物を流すのに変わりなく、流した灯

籠を確実に回収できるようにしておかないと、世間から批判を受けてしまう。

渡月橋は承和年間(834年 - 848年)に僧、道昌が架橋したのが始まりとされ、現在の位置には後年に角倉了以

が架けたとされる。亀山上皇が、橋の上空を移動していく月を眺めて「くまなき月の渡るに似る」と感想を述べた

ことから渡月橋と名付けられた。また桂川淀川水系の一部であり丹波山地の東部付近に源を発し,西流した

のち南東へ転じて亀岡盆地を貫流,亀岡盆地の出口から下流保津川となり,さらに嵐山からは桂川となる。

京都の伏見区で鴨川を併せ、大阪府との境で木津川、宇治川と合流し淀川となる。