2017-05-02 春の名残り 近江の淡墨桜 京、近江の桜シリーズ #写真 野洲川の河川敷で咲く、岐阜県根尾に生育する「根尾の淡墨桜(うすずみざくら)」が満開との新聞記事をみて訪 ねてみた。場所は守山市の喜多という所で、野洲川改修完了後堤防脇の残地に地元老人会の働きにより、根 尾村の「根尾村淡墨桜保存会」にお願いして樹齢1500年淡墨桜の苗木六本の寄贈を受け、平成7年に一帯は 「淡墨公園」として整備されたという。 岐阜県本巣市の淡墨公園にある樹齢1500年以上のエドヒガンザクラの古木を淡墨桜という。淡墨桜は蕾のとき は薄いピンク、満開に至っては白色、散りぎわには特異の淡い墨色になり、淡墨桜の名はこの散りぎわの花び らの色にちなむ。樹高16.3m、幹囲目通り9.91m、枝張りは東西26.90m、南北20.20m。樹齢は1500余年と推定さ れ、継体天皇お手植えという伝承がある。近年では幹の老化が著しく、幹内部にできた空洞も広がりつつある が、樹木医や地元の人々の手厚い看護によって守られている。苗木を分けて、岐阜県や愛知県内あちこちに子 孫が植えられている。1922年(大正11年)10月12日には国の天然記念物に指定された。毎年の開花の季節には 多くの観光客が訪れる。その子孫がここ滋賀県守山市喜多の河川敷の公園で毎年美しい花を咲かせている。