京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

松花堂庭園(京都府八幡市)その1

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

京都府八幡市にある松花堂庭園は約400種類の竹がある池泉回遊式日本庭園 である。松花堂(しょうかどう)
 
は、江戸時代初期の僧侶(石清水八幡宮の社僧)で文化人であった松花堂昭乗がその晩年の寛永14年(1637

年)に構えた草庵の名称である。現在の京都府八幡市石清水八幡宮のある男山の東麓に泉坊という宿坊があ
 
り、その中にこの草庵があった。男山には石清水八幡宮に所属する宿坊が多数建っており「男山四十八坊」とも
 
呼ばれたが、明治初年の神仏分離で宿坊はすべて撤去され、松花堂も旧所在地の南方に移築。現在は「松花
 
堂庭園・美術館」という文化施設となっており、財団法人やわた市民文化事業団が管理運営している。現・松花
 
堂は、移転前の旧地とともに「松花堂及びその跡」の名称で国の史跡に、「松花堂及び書院庭園」の名称で国の
 
名勝に指定されている。
 
松花堂弁当という弁当がある。中に十字形の仕切りがあり、縁の高いかぶせ蓋のある弁当箱を用いた弁当であ
 
るが、この弁当は懐石料理(茶料理)の流れを汲み昭和になってから誕生した様式であり、上記の松花堂昭乗
 
が農家が種入れとして使っていた器をヒントにこの形の器を作り、絵具箱や煙草盆として使用していたのだが、
 
その入れ物が松花堂弁当に発展したのは、それから数百年たってからであり、日本屈指の名料亭「吉兆」の創
 
始者となる湯木貞一がこの器で茶懐石の弁当をつくるようになったのがはじまりという。
 
この庭園は竹の他、椿が有名とのことであり、桜にはまだ日が早いこの日訪れてみた。平日であり人影も少なく
 
ゆったりとした心持で広い庭内を散策することができた。