京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

16左義長まつりその8

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左義長は松明、ダシ、十二月(赤紙)の3つの部分を一本(基)にし、前後に棒を通し、つり縄で括り固め御輿のよ

うに担ぐように作り上げる(これ全体を左義長と呼ぶ)。前方となる正面に「だし」と呼ぶ作り物は意匠を凝らし、時

間をかけ経費を惜しまず各町の誇りをかけて制作される。干支の作り物を「むし」と呼び、背景は円形、方形、扇

形など「台」と呼ぶ部分を作り取り付ける。この素材が、穀物「大豆、黒豆、小豆、胡麻等)や海産物(鰹節、昆

布、するめ、干魚等)の食物を使って、その素材の色を活かして作り上げることが大きな特徴である。以前の左

義長は今より高く大きかったが、街中に電線がひかれたこと、また担ぐ力の関係からも現在の大きさになったよ

うである。毎年、年が明けると本格的な準備に入り、制作の経費や作業も各町毎で協力しながら、年毎に新たな

左義長を作る喜びを分かちあい、祭りの当日を迎える。左義長を担ぐ人々は口々に「チョウヤレ・チョウヤレ」と

「マッセ・マッセ」と声を発する。前者は「左義長さしあげ」後者は「左義長めしませ」からこのような掛け声になった

ものと思われる。いずれにしても今年のダシの作り物は猿であり、各町さまざまの猿がダシの上で祭の歓びに飛

び跳ねるのである。