る。この日は大会最終日の前日であり、最終日の決勝まで勝ち残ったチームがまだ明るさの残る瀬田川で練習
者で満員となる。中州の河岸に降りて写真を撮っていると折しも練習を終えた女学生たちが河岸に上がってき
た。聞いてみると石川県立小松高校の女子ボート部で毎年この大会に参加しているという。まだあどけなさの残
る表情とボートを担ぐ日焼けした筋肉質の身体が健康的で美しい青春を漂わせていた。河岸には何艇も練習を
終えたペアやフォアのボートが干してあったが、その光景はスピードのみを追い求めるサラブレッドのように、繊
細で美しいフォルムを夕陽に輝かせていた。